Kohei Nozaki's blog 

Testing guice-persist nested @Transactional behavior


Posted on Wednesday Dec 23, 2015 at 01:41PM in Technology


There is no mention of nested use of @Transactional in the Transactions page of official Guice Wiki so I’ve done some testing about how transactions will be treated in nested use.

As it turns out, Guice seems ignore any of nested @Transactional and any of its rollbackOn attributes. It’s all up to the parent invoker.

For testing, I created two classes as following UML diagram:

b03b90cb 0b01 4601 9dac 755d79f2347e

EnclosingService holds a reference to EnclosedService and invokes a method of it from every method of EnclosingService. Each name of methods state that what exception will be thrown from the method. For example, EnclosedService#runtimeException() throws RuntimeException while EnclosedService#noException() won’t throw any of Exception. EnclosedService#ioExceptionWithRollbackOn() throws IOException and annotated as @Transactional(rollbackOn = IOException.class). And names of methods of EnclosingService states same but the part of after _ means that what method of EnclosedService will be invoked.

All of methods in both services save a Entity with em.persist() then invoke em.flush() so that every changes will be flushed immediately. i.e. EnclosingService#noException_noException() saves two entities that one in the method itself and another one in the enclosing invocation of EnclosedService#noException().

Then I created a test case which has 16 test methods that covers all of methods defined in EnclosingService and found that any of @Transactional annotation or rollbackOn attribute in EnclosedService are being ignored. I summarized the result in a table:

0f595e00 fad6 4df1 b0d6 442024eca778

I can see all of operations are atomic and any Exception thrown in methods of EnclosedService doesn’t affect the result if the transaction will be committed or rolled back. When Guice detects that it’s a RuntimeException or a checked exception that defined as rollbackOn in the first method which annotated as @Transactional then rollback happen.

All resources that used in this test can be obtained from my GitHub repository. It used in-memory database of Apache Derby so that everyone can execute the testcase without any annoying preparation. Also EclipseLink 2.5.1, Guice 3.0 and log4jdbc are used so that I can see how transaction is going such as commit / rollback.


Java EE ブログエンジン Apache Roller のご紹介


Posted on Thursday Dec 03, 2015 at 08:00AM in Technology


このエントリは Java EE Advent Calendar 2015 の3日目(12月3日)の記事です.

自己紹介

業務ではJPA, JAX-RSなどを使っているソフトウェアエンジニアです.趣味ではWildFly, JBatch, JSFなどを使っていろいろ作ったり,Java/Java EE関連OSSの不具合を見つけてパッチやPull Requestを送ったりしています.

今回紹介する Apache Roller のコミッタをやっているのですが,日本ではあまり知名度がないので,少しでも日本の方に興味を持ってもらえればと思い,紹介記事を書くことにしました.

Apache Rollerとは?

Apache Rollerは,Javaサーブレットコンテナ向けのオープンソースブログエンジンで,WordPressやMovable Typeとほぼ同じジャンルのソフトウェアです.元Sun Microsystemsのエンジニア David M. Johnsonさんによって2002年に作られ,blogs.sun.com(現 blogs.oracle.com )などで利用されてきました.

現在の最新バーションは,2015年3月にリリースされた5.1.2です.

誰が使っているの?

Rollerはさまざまな組織や個人によって使われています.組織での使用例としては,Javaエンジニアにはおなじみの Oracle blogs や, IBM developerworks blogApache Foundationのブログなどがあります.他にも世界中のさまざまな企業,官公庁などで使われています.

個人では,Java EEを追っかけている人にはおなじみの Adam Bienさん ,Javaの父 James Goslingさんなどが,Rollerを使ってブログを書いています. コミッタもそれぞれ自分でRollerのブログを持っています.

その他多数のユーザについては オフィシャルのWikiページにまとめられています.

使われている技術

DIコンテナとしてはGuiceが使われていて,パーシステンス層ではEclipseLink,ビュー・コントローラ層はStruts2 + JSP + Servlet,ブログのデザインなどはVelocityテンプレートで書けるようになっています.認証まわりではSpring Security,全文検索エンジンとしてはLuceneが使われています.

ServletとJSPのコードが多く,今となってはちょっと時代遅れな感は否めませんが,ソースは全て公開されているので,Javaで書かれていてリアルに運用されているWebシステムのサンプルとして一つの参考になるかもしれません.

特徴

マルチユーザー・マルチブログに対応

1つのインストレーションで複数のブログ,ユーザを作ることができます.

各ユーザーには3種類の権限のうちいずれかを割り当てることができ,具体的には,エントリの下書きだけができるユーザ(Limited),エントリの投稿などはできるがブログやシステムの設定変更はできないユーザ(Author),全ての操作ができるユーザ(Admin)のうちいずれかをユーザごとに割り当てることができます.組織用ブログなどで,日常的にレビュープロセスを取り入れているようなケースで便利に使うことができます. LDAP認証に対応しているのも組織で使いやすいポイントです.

個人で使う場合でも,複数のブログをかんたんに作れるので,たとえば技術系エントリはこのブログ,趣味の旅行の話題はまた別のブログ,といった感じで使い分けることができます.もちろん,それぞれのブログのデザインやテンプレートはべつべつに管理できます.

さまざまなDB・アプリケーションサーバに対応

DBスキーマ生成用スクリプトとして,MySQL,PostgreSQL,Oracle,DB2,SQL Server,Derby,HSQLDB用のものが用意されています.ほとんどのユーザおよび開発メンバが使っているのはMySQLなので,特に理由がなければMySQL 5.6.x以降をおすすめします(次のリリースからは5.6.xより前のサポートがなくなる予定なので).個人的にはPostgreSQLを使っていて,このブログもPostgreSQLで動いています.

いわゆるサーブレットコンテナ向けに作られているので,TomcatやJettyをはじめ,JBoss(WildFly),GlassFishなどのJava EEコンテナにもデプロイできます.ほとんどのユーザはTomcatを使っているようですが,個人的にはWildFly(このブログ)やJBoss EWSにデプロイして使っています.

Javaでプラグインが書ける

最近のブログサービスでは,冗長なHTMLだけではなくMarkdownや「はてな記法」のような簡潔なシンタックスを使ってエントリを書けるものが多くでてきています.Rollerがデフォルトでサポートしているのは標準的なHTMLだけですが,プラグインを使うことで,そういったシンタックスを使ってブログエントリを書けるようになります.

個人的には, Asciidoctorjプラグインというものを作り AsciiDoc シンタックスを使って日常的にエントリを書いています(このエントリもそうです).他にも MarkdownJSPWiki プラグインなど,いくつかのプラグインが公開されており,別途インストールすることで利用できるようになります.

プラグインを書くのはとても簡単で,適用するプラグインはエントリごとにべつべつに設定できます.今後またなんらかの新たな記法が登場してそれを使いたくなったら,HTMLへの変換エンジンとRollerをつなぐ部分だけをプラグインとして書いてやれば,既存のエントリはそのままに新しい記法を使うことができるようになります.ブログエントリの記法の他にも,コメントの記法,コメント認証などもプラグインとして独自に追加することができるようになっています.

インストール

いわゆるオンプレミス環境へのインストール方法については,英語になりますが Wiki および オフィシャルのインストレーションガイド を参照してください.また OpenShift で運用することもできます(無料枠でも可能).詳細は,こちらも英語になりますが, このブログエントリを参照してください.

メンテナンスなど

まずバックアップですが,個人的にはPostgreSQLデータベースとRollerのデータファイル用ディレクトリをssh経由でバックアップするためのAntスクリプトを書いて,定期的にcronで実行しています.スクリプトは GitHubで公開しています.

他のブログエンジンからのデータ移行については,残念ながら確立されたやり方はまだ存在していませんが,WordPressのブログエクスポート形式であるWXR形式のファイルを取り込むためのツールを作っています.詳細は こちらをご確認ください.

また,SVNからのソース取得,ビルド,プラグインのインストール,自家製パッチ適用などを自動化するためのAntスクリプトを GitHub に置いてあります.

その他,運用ノウハウなどは このブログエントリ によくまとまっています.

最後に

日本語情報は少なめですが,最新リリースでは,実用上は日本語依存の問題というのは特にありません.

ただ,日本語ブログで使うと表示上の違和感があるところがいくつかあったり,メッセージの誤訳や不足,モバイル用テーマ・一部の利用者が少ないDBでのみ生じる細かいバグが残っています(詳細は JIRA を参照).SVN上の最新版では,そのうちのいくつかは修正ずみですので,可能な方はぜひ 開発中の最新版のソース をSVNからチェックアウトしてビルドしてみてください.mvn clean package でWARファイルが生成されます. 前述のAntスクリプト も併用されると便利かもしれません.

バグレポート・パッチはもちろん大歓迎です.なにか日本語まわりで質問などあれば,このエントリにコメントをつけていただいても結構です.Javaエンジニアで,自分のブログを持ちたいとお考えの方,ぜひRollerを試してみてください!

リファレンスなど

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